作成: 2018.08.25

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情熱はすべての美の秘訣である。情熱のない魅力的な美など存在しない———

クリスチャン・ディオールの有名な言葉の一つである。

私たちが自らの美を追い求める時、そこには必ずと言っていいほど「情熱」が存在している。普段のルーティン化した何気ないケアであっても、「美しくありたい」という情熱の副産物であろう。人それぞれ熱量は異なれど、誰しもが情熱を秘めているのだ。

時に、情熱と佇まいは反比例する。いかにも闘志溢れる見た目のような者だけでなく、主張せず、言ってしまえば地味で大人しい者だって、虎視眈々と活躍のチャンスを狙っている。
そして、その者が何かを成し遂げた時、目に見える情熱を纏っていた者よりも、確実に私たちに衝撃を与える。

それと同じような感覚を、ディオールのアイパレットから受けたのだ。

ディオール バックステージ アイパレット 001 ウォーム

プライマー、ハイライター、スカルプディングと、
シマーとマットの質感違いのカラーが3色ずつ。

私が初めてその存在を知ったのは、本業と化しつつあるTwitterでのTLパトロール中だ。
無駄のないパッケージに使い勝手の良さそうなカラー。一つ一つにDiorの刻印が入っているところにも惹かれた。
こんなパレット一つあれば、仕事メイクも格段にレベルアップしそうだし、何よりテンションが上がる。少しずつ私の物欲メーターが上がっていったのが、しかしこれ、限定店舗での発売になっていたのだ。
何を隠そう、私は地方に住んでいる。大抵の限定店舗には行けた試しがない。まるで仮装大賞のように、点数メーターがプ、プ、プ、と上がってあと少しで合格だったのに、ギリギリの14点で失格になってしまったようながっかり感。ここで欽ちゃんならずとも、「全国で売ってあげてよ〜〜」と懇願の声を上げざるを得ない。
そんなこんなで日々の忙しさにかまけて、ディオール バックステージのことは頭から離れていた。

しかし、運命の再会というものは、あまりにも突然やってくる。
ある日何気なく、地元の百貨店を訪れた時のこと。
目の前に、ディオール バックステージのポップアップショップが姿を現したのだ。
なぜ?どうして!?聞きたいことは山ほどあるが、私の指はすでにテスターをなぞっていた。なぜこんな地方で、とそんなことはどうでもいい。そもそも販売店舗に含まれていたのであろう。どうせ私のリサーチ不足だからだ。

ここで、時空の歪みが起きる。なんと瞬きをした次の瞬間、私はディオールのショッパーを手から提げていたのである。
購入時の記憶がない。覚えているのは、実際に手にしたアイパレットが、その佇まいからは想像もつかないほど情熱に溢れたプロダクトだったということ。そしてその情熱に触れた私自身が、当初の情熱を思い出したということ。情熱ゆえの魅力的なアイパレットだったのだ。

さて、ここからが本題。あまりにも手に入れるまでが長くてここまで読んでくれている人はいないと思うので、ざっと。

まず、ノーマークだったプライマーが驚きの実力。コスメ界の金足農業とでも言おうか。ヨレない、ラメ落ちない、発色良し、だ。
真ん中のシマーについては、繊細なラメ感にオレンジすぎない色味が良くて、今一番使っている。
下段のマットも高発色。でも難しくない。しっかりと印影を生んでくれる。
そしてこれ、どれをどう組み合わせてもハマるのだ。なのでマットの下にシマーなベージュを敷いてチラチラ光るのを楽しんだり、上下で質感を変えたりしている。
次はどう使おうか、わくわくが止まらない。

ところでこのアイパレット、イギリスのメーガン妃がブライダルメイクで使用している。ナチュラルで品の良さそうなメーガン妃だが、内側には真っ直ぐな情熱を秘めているのかもしれない。
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